診療内容

診療内容とポリシー

当院は、内科、漢方内科、心療内科の患者さんを主体に診療しています。

基本方針は、「東洋医学(漢方薬、鍼灸、氣功からなる医学)」の適応とならない疾患や症状は無いとしています。ただし、大きな血管の障害(心筋梗塞、脳梗塞、脳出血、かいり性動脈瘤、肺梗塞など)、切除可能なガンや骨折などに関しては、循環器、胸部外科、脳外科、神経内科、外科、整形外科の治療を優先します。しかし、このような病気にあっても早くから東洋医学を一緒に用いますと、治りが早くなります。

当院の基本診察と検査は、

  • ・望診(視診のことです。舌の状態や体全体をおおまかにみます)
  • ・聞診(声のハリや口臭などをチェックします)
  • ・問診(メンタルに問題のある方は 113 問からなる心理検査もおこないます)
  • ・切診(触診です。脈やお腹を診ます)
  • ・検尿(尿は血液からつくられますので、血液の情報を大まかに知ることができます)
  • そして必要に応じて、
  • ・採血
  • ・心電図
  • ・血管年齢検査(動脈年齢と狭窄のチェックをします)
  • ・エコー(肝臓、胆のう、胆管、すい臓、ひ臓、腎臓をチェックします)
  • ・レントゲン検査(胸部や腹部レントゲンと骨の硬さも測定できます)
  • ・インフルエンザ検査

などを使い、きっちりと診断します。その上で、治療は漢方薬や鍼灸を中心として、できるだけ向精神薬、睡眠薬、ステロイドなどは使わないで経過をみます。

最近、診療をしていて感じることは、「便通や免疫や骨によいので、ヨーグルトや牛乳を毎日とっています」や、「朝から青汁、フルーツ、酢のもの、スムージーなどをとっています」と女性患者さんからしばしばいわれます。東洋医学では、果物、酢のもの、サラダ、砂糖、乳製品は体を冷やす食材、すなわち「陰性食材」とよび、「心身の冷え(心も冷えてきます)」をもたらすものと考えています。

いかによい治療をおこなっても、養生(特に食養生)がおろそかですと、漢方薬や鍼灸の効果が出にくくなります。体を温めることで、慢性疾患がよくなる患者さんを多くめにします。 ぜひとも、実行していただきたいと念じています。